レスキュー出動!!繁盛店食器洗浄機を動かせ、それも今すぐ。

飲食店の強力助っ人といえば食器洗浄機。昔は手洗いが主流で、贅沢品扱いの憂き目に遭っていた食洗機ですが、今や殆どのお店に備わっています。
普段は黙々と働いてくれる食洗機ですが、いざ故障すると想像を絶する事になります。
昔と違い、食洗機装備厨房は洗い場シンク槽数が最小限に抑えられていたり、手洗いにシフトする事が難しくなっているので故障されると本当に大変です。

お得意先の繁盛飲食店からコールあり。ブレーカー落ちたまま動かない。入れなおしてもまた落ちる。数回やってみたら、ブレーカーは落ちなくなったが機械の電源が入らない・・・。

すっ飛んで行きました。

 

ドアタイプ食洗機。電源押してもウンともスンとも・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

まずはブレーカー落として安全確保してから内部検証

 

 

 

 

 

不動の場合、最初に疑うマグネットスイッチ

(黒いボックス)

 

 

 

外部から入って最初のマグネットスイッチに、焼損を確認。

過熱する要因は、回路や接点に抵抗がある場合。接点不良、配線の結線不良など。接点たるスイッチで過熱しているという事は、内部の状況が怪しい。汚れてるとか、砕けてるとか。最良は部品ごと交換して配線組み直す作業だが、一刻も早く応急かけて機械を動かさなくてはいけない。安全確保した上での応急が要求される。

 

 

 

一応、型番から部品メーカーに問い合わせかけるも廃番、後継部品なし・・・(泣)
食洗機メーカーに問い合わせれば部品在庫はあるだろう。ひとまず復旧への道を探る。

マグネットスイッチは分解可能な構造なので、ハイ!ッシャァ!と分解。

 

 

 

経年劣化(15年)でススだらけ。常時動作する部品なので傷むのもやむなし。

 

 

 

 

 

 

 

可動部を取った状態。ケースに固定されている端子がぐらついている。そりゃ接触不良で熱持つわけです。

絶縁を確保した上での固定を試みる。これは企業秘密☆

(ってほどでもないが)

 

 

 

 

 

接点を入念に磨く!磨く!ツルピカ!

 

 

 

 

 

 

組み立て、格納。

 

 

 

 

 

 

動作確認、完了!

 

 

 

 

 

今回はあくまでも応急処置なので、後日部品入荷次第マグネットスイッチは交換します。
弱電回路ではない(200V機)ので、きちんと部品交換しないと再度発熱~最悪は発火の危険もあります。

それを踏まえて敢えて言うならば、

適合部品が調達出来れば完全な状態まで修理可能

という事になります。

家電・業務用機器を構成する部材はメーカーと製造元の間で供給契約を設けて一般販売ルートのないケースが多いです。安全の確保を徹底する為、純正供給部品への交換は必須です。

部品製造元で規格適合と判断してくれた場合は、その限りではありませんが・・・・

 

/(^o^)\

 

かくして、食器洗浄機君は最前線へ飛び出してゆきました!

 

 

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