浄水器のチカラは凄いです
先日、ラーメン店を複数経営されているオーナーから相談を頂きました。
「1軒だけ、他の店舗とスープの出方が全然違っていて困っている。水道管が古いからなのか水質のせいか判らないんだけど、いい浄水器は無いかな?」
地域や建物によって差がありますが、
- 残留塩素
- 配管から出た汚れ・サビ、新しい配管の場合の臭気
- 硬度
この辺りが味覚成分・香気成分に作用してうまく抽出されなくなる事があります。
まずは現地を確認に向かいます。
建物は古いのですが、最近オープンした店舗でスープ寸胴への配管は新しいものが使用されています(新設配管が10m程度あり、その末端にカランが付いています)
レンタルメーカーの浄水器が設置されていますが、80Lの寸胴に対して毎日使用していたらあっという間に使用規定量に達してしまいます。家庭ユーズだと充分ですが業務使用には能力が足りなすぎる状態です。
カランに取り付ける機種ではとうていまかなえない水量を必要とする業態なので、配管に対して施工を試みます。
もっとカランの手前直近に設置したかったのですが、蛇口の支持の問題がありいたしかたなくカランより1200mmほど上方に設置しました。管の途中からエルボで振ってフレキ繋ぎしてあります。
この機種は見た目小さいですがろ材は銀添着成型・ミックス活性炭。
残留塩素除去能力は驚きの50000Lです(風呂換算で約280杯分!)
この時点で硬度試薬による測定値は大きく変動しています。
一概に軟水=おいしい、とはならないのが難しいところですが、殆どの場合料理に良い作用をもたらします。「うまみ」が出やすくなるためダシを取る工程に良い影響をもたらします。
食材、調味料へのこだわりに加えて、ぜひ「水」のグレードにも目を向けてみてはいかがでしょうか。
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