電気熱機器修繕 ワッフルベーカーを救う

世の中、よく考えたなぁ!これは便利だ!という機器に溢れております(^^)
人間が活動する場所には文明の利器あり。最初に考案した方の偉大さにくす玉を派手に割ってあげたい衝動に駆られる今日この頃。ホントに。

修理のお問い合わせを頂戴したのは、本日は電気式の「ワッフルベーカー」です!

ワッフル美味しいですよね。。。(*´ω`*)

通常、厨房調理スペースで稼働するマシンですから皆様の目になかなか入らないと思いますが、こういう雰囲気のモノです。

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ヒーターで加熱した鋳型に食材を流し込み、こんがり焼けるのを待つッッッ!!!
楽しくなって来ます!お腹も空いて来ます!そんなわけで直します!!!!

コール内容は、温度がずーっと上がりっぱなしになってしまう。温度調節がうまく働いていないと判断します。

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温調を司るのはサーモスタットです。操作部を確認すると右からメインSW、タイマー、黒いつまみが温度調節器です。何度、という明確な調整は無く、OFF~5までの無断階調整のようです。

ここで、試運転掛けて実際に昇温し続けるかを確認するのも一つなのですが、それをやってしまうと鉄板が冷めるのを待っての修繕になるので2~3時間は吹っ飛んでしまいます(^_^;)
ここは、サーモスタットの挙動をテスターで導通を見る形での診断をします。

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内部を診ると、下鉄板にサーモスタットセンサを抱かせているのを確認しました。
鉄板とセンサの位置関係が大変重要になるので、ここはしっかり現状を確認記録しつつ部品を外します。焦げ付いているのでネジ回らず結構神経使います。
ネジ山潰したらけっこう号泣します。。。

よいしょよいしょ

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これが温調を司るサーモスタットです。
一見して本体の割れ・焦げがあるので不具合発生が確認出来ます。
センサー~細管~本体を液体の熱膨張・収縮の具合で熱を感知しているため、シンプルに見えますが大変繊細な部品です。
同様のセンサーが厨房機器にはたくさん使用されていますが、特に油フライヤーの槽内に見えるこれは突っついたり折ったり叩いたりいじめたりしないでくださいね。
いじけて温調不可能になります(^^ゞ

温調つまみを調節しつつテスターにて導通を見ますと、OFF以外は常時ONとなっていました。つまりセンサー感知温度にかかわらずずっとONなのでこれは加熱しっぱなしになるわけです。
危ない!!!部品交換とあいなりました(^^)

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最終試運転です。
210℃付近でサーモスタットが作動して加熱動作が止まりました。
めでたく復旧です!

調理機械は印象よりも構造がシンプルな事が多いのですが、そうは言いながらも発熱を伴う「危険と表裏一体」な面も実は多いです。

ずいぶん温度が上がるなぁ、焦げる!?異音がするぞ?など、異常を感じたら早めに修繕調整のご相談をください。国内だけでも年間少なくない件数の火災事故が発生しています。

オーナー様をサポートしてくれる様々な機器を、適切な整備で健康に保ちましょう!

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