業務用エアコン室内機洗浄の巻
快適な店舗空間を実現するために必須のアイテム、冷暖房。
冬は暖房、夏は冷房、除湿も出来る優れものです。
順調に動いているのは当たり前、的な、陰の名脇役と言えますね。
ことのほか酷使されているエアコン。黙々と動作してくれていますが、さて、この機械のメンテナンスの重要性はあまり告知されていない印象を持っています。
これから冷房機能を利用する頻度が増えてゆく訳ですが、この時期に外せない「室内機洗浄」 の実施記録をアップいたします。
三相、動力仕様のエアコン室内機。
馬力が大きいので多少の負荷などものともせず動作しています
差し込み式フィルタの清掃は実施されている店舗も多いと思います。前面のグリル部分から吸気をし、ルーパー(吹き出し口)から冷気・暖気を送り出します。飲食店におかれましては、お酒の入る業態では煙草の煙、それ以外でも屋外からの埃や調理に伴う油煙が熱交換器(フィン)に付着し、次第に目詰まりを起こします。結果、通気が悪化し冷却・暖房効率が著しく落ちます。
熱交換器は冷却時に結露を伴うため、余計に空気中の塵を吸着する性質があります。菌類の繁殖を招き、吹き出し口からの送風が次第に臭って来るのもそのためです。
早速カバーを外し、熱交換器を見てみます。
熱交換器の様子。真っ黒です。
主に煙草のヤニ、空気中の塵などがびっしり詰まっています・・・・。
強アルカリ性のアルミフィンクリーナーにて清掃中の様子。汚れと反応し、発泡しながら汚れを分解して行きます。
汚れが多ければ多いほど激しく反応します
一回目終了。程度にもよりますが、強度の目詰まりの場合は薬品洗浄を何度も行います。
排水は、ルーパー内部の霜取りドレンから流れてゆきます。設置状況によっては排水の流れが悪く、その場合は外部に排水受けビニール袋を装着しそちらで受けます。
おおかたの汚れが取れた時点で、除菌・仕上げに入ります。
フィンの奥まで薬液を噴霧し、雑菌を除去します。酸性の性質を持っているため、強アルカリ洗剤成分を中和する働きもあります
最終工程。
微細な汚れと、洗剤成分を水洗浄で洗い流します。
フィン奥にある汚れも、この作業で一網打尽!
家庭用エアコンも、基本的には同じ工程で洗浄します。
熱交換の効率が改善すると、設定温度まで早く到達するので機械の稼働率が下がります。しいては電気代の削減に繋がります。
今回は、特に吹き出し口からの臭気がほとんど感じられなくなりました。
ヤニや埃に繁殖する雑菌が除去されるのも、室内機洗浄の大きな利点と言えるでしょう!
洗浄に伴うメリットが目に見えて実感出来ます。是非、ご検討ください。
・・・というか、やるべきです!(絶叫)
だって、メリットだらけなんですもの/(^o^)\