スープレンジ(ローレンジ) 不完全燃焼バーナー清掃

訪問先で、驚くほど赤火燃焼しているローレンジを見かけ、調整を提案しました。
赤火=ガス量が多いor空気が少ない、いわゆる不完全燃焼(不燃) にあたります。
設置導入後、空気量の微調整が為されていない状態の機器を多く見かけます。
赤火はCO(一酸化炭素)が発生する、危険のサインです。厨房から赤火を追放しましょう!

 

 

ガス ローレンジ(スープレンジ)です。
煮炊きに酷使するため、噴きこぼれによるバーナー詰まり・床に近いため湿気や油汚れによって不燃につながる不具合が起こり易い。
目視して、赤火になっていないか注目しましょう 😯

 

 

 

 

 

燃焼状態。
ガスが多い、もしくは空気が少ない、のどちらかだと考えられる。
長時間炎の前にいると目がチカチカする。
一酸化炭素が発生している証。

まず確認するのは、ガスコックからバーナー本体にかけて付いている、回転式の窓のような部品。
メーカーによって呼称はまちまちだが、ここでは空気ダンパーとします。

 

 


外側の羽根を回転させて、窓の開き具合を調整して燃焼に必要な空気入力を可変出来ます。
赤火の場合は、まずこの開口を大きくして様子を見ます。

 

 

 

 

 

 

 

 

ダンパー開口を全開にして、燃焼チェック。状況は殆ど変化なし。

この状況は、バーナー内部(ヒートパイプ)の油汚れ・吹きこぼれが内部へ侵入した事による汚れ・内部の経年劣化による錆ゴミなどが堆積して管内部が正常な気体流量を確保出来なくなっても起こります。内部は清掃しにくい構造になっており、却って詰まらせる要因にもなるので注意が必要です。噴きこぼれの際は炎口を詰まらせないようにこまめに清掃しましょう。

 

 

他に考えられるのは、ガスの吐出量が多い・厨房内の吸排気が不足している場合です。
ガス吐出ノズルをチェックしたところ、規定の口径で特に問題がなく、吸排気にも不十分な点は見受けられませんでした。

元々中古で導入されたとの事で、バーナー自体の経年劣化も多々見受けられました(割れて炎口以外の部分からも炎が上がっている、炎口自体も大きくなって来ている(度重なる炎口清掃の影響と考えられる)

今回は、部品交換無しでの改善とは行きませんでした 😥
しかしながら、
心身の健康や家財の安全のために、進んで部品交換の必要なケースがあります。そのまま使い続けても支障のない場合、そして必ず交換改善しなければならない場合もあります。
この部分をオーナー様にご説明し、きちんとして行かなければならないのも技術屋の責務であります。

厨房から危険を追放するため、明日もサンテクニカは走り回ります! 😀

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